精油は薬効効果のある植物(ハーブ)から取り出した濃縮液なので、実際に利用する場合は必ず希釈する必要があります。
原液をハンカチに落として香りを吸入する、なんて希釈せずに使う簡単な方法もありますが、肌に触れる使い方の場合は必ず希釈します。
主な取り扱い注意事項
(1)原液を直接肌に塗らないようにしましょう。
(2)過って精油の原液を直接皮膚についた場合は、大量の水で洗い流しましょう。
(3)精油を内服、飲用しないようにしましょう。
(4)点眼しないように、または目に入らないように注意しましょう。
(5)火気に注意しましょう。精油は引火する可能性があるので、台所での使用には十分注意しましょう。
(6)子供やペットの手の届かない場所に保管しましょう。
(7)精油は製造時より成分の変化が始まっています。特に高温多湿や空気、紫外線などにより変化が早まりますので、キャップをしっかり閉めて冷暗所に保管しましょう。
最近は食べるアロマ、なんて原液にそのまま触れたり口に入れたりできる、というものも出てきています。
アロマテラピーとして利用する精油は、基本的には原液使用しないもの、と心づもりをしておきましょう。
フランスではメディカルアロマとして内服する使用方法はありますが、原液使用する場合は精油の精製度がかなり良いものでないといけません。
日本では精油は「雑貨扱い」なので、その精製度にお薬のような厳格なガイドラインがありません。
それでももし原液使用する場合は、自己責任の範疇になるのでご注意ください。
【補足】
(5)について
今のように電気で使用するアロマディフューザーがなかった時代、よく使われていたのがロウソクの熱で香りを拡散させる「アロマバーナー」です。
その当時、精油は「油」だと認識がなく、台所の紙類に引火した火を消そうと精油が入ったお水をかけたら、さらに火が広がってしまった…なんて事故が起きていました。
30年近く前の、アロマテラピーが流行り出した頃のこと。
最近はそんなことがなくなったので、思い出すとなんだか懐かしいです。
(7)について
要は「酸化して成分が劣化していっている」ということです。
精油1瓶はそれなりの値段がするので、もったいないからとチビチビ使う方がいらっしゃいますが、精油は放っておくとどんどん揮発してなくなっていう上に、酸化によって効能も効果が減ってきます。
そうならないように毎日香りを楽しむ習慣を作ってくださいね!