女性特有の疾患には、エストロゲンなど女性ホルモンの不均衡から生じるものがたくさんあります。
その中で、多い疾患を取り上げます。
【子宮筋腫】
子宮の筋肉層から生じる良性腫瘍の一種。
成人女性の4人に1人はあると言われています。
症状としては30~40歳代で生理痛や貧血などがありますが、
本人が自覚せずに一生を過ごす場合もあります。
原因は、卵巣で作られるエストロゲンの刺激によって
子宮の筋肉繊維が増殖するため、と考えられています。
【子宮内膜症】
本来は子宮の内側だけに存在する子宮内膜が、
子宮の筋層部分や卵管や卵巣、腹腔などの
子宮以外の場所にまぎれ混んで、そこで増殖する病気。
症状は強い生理痛や生理過多、性交痛です。
30~40歳代に起こりやすく、閉経期になると症状はなくなってきます。
【月経前症候群(PMS)】
生理の3~10日ほど前からイライラ感や不眠、抑うつ、
下腹部痛、便秘、むくみ、乳房痛、などの症状が現れて、
生理開始と共にこれらの症状が軽くなったり、なくなったりする状態を言います。
原因は卵巣黄体期の内分泌の状態、
特に黄体ホルモン(プロゲステロン)が関わっていると考えられています。
ちなみに月経前緊張症とも呼ばれ、PMS=premenstrual syndromeの略です。
【更年期障害】
閉経前後の時期を更年期と呼びます。
閉経の平均年齢は50歳。
なので通常40~55歳前後が更年期で、
卵巣が生殖機能を終えてホルモンの分泌が低下していく段階で、
いろいろな症状が現れる状態を更年期障害と言います。
主な症状として、
肩こり、疲れやすい、頭痛、のぼせ、ほてり、発汗、腹痛、腰痛、不眠、イライラ、動悸、息切れ、うつ状態、不安感、めまい、
などがあります。
原因は卵巣機能の低下で女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下して、
自律神経系に影響を与えることから起きると言われています。
また注意したいのは、
更年期は生活習慣病も起こりやすい年代なので、
さまざまな症状を自己判断で更年期障害だと判断して何もしないでいると、
大きな病気を見逃してしまう恐れがあるので、不調が続くようなら必ず病院に行ってください。
アロマテラピーでは、女性ホルモンを整える精油もあり、
たとえば、イランイランやゼラニウム、サンダルウッドやローズウッドなどがおすすめです。
そして症状はそれぞれ違うので、より自分に合った精油を選びたい場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
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