その2では、排卵と生理のしくみについてお届けしました。
今回は「ダイエットが生理に影響する?」をお届けします!
タイトルに「?」とつけましたが、お察しの通りダイエットは生理に影響します!
正常な生理周期には一定量の脂肪細胞が必要で、
体脂肪率が22%以上必要だと言われています。
女性が太りやすい時期は一生のうち、
思春期・妊娠出産期・更年期の3回あります。
これらの時期は女性ホルモンの分泌が大きく変わる時期だからです。
脂肪細胞が極端に少ないと、
男性ホルモンが優位になったり、
排卵障害や無月経になったりします。
過去、体脂肪率と月経異常の関係について、
日本人の一流スポーツ選手を対象にした調査もされたことがあり、
体脂肪率が低いほど月経異常の頻度が高くなることが報告されています。
体脂肪の量だけが生理への影響があるように書いていますが、
実はそれだけではありません。
生理は非常に繊細なメカニズムによって調整されているので、
ストレスや内分泌系の変化によっても変調します。
ですので、体脂肪率がしっかりあるから大丈夫、と安心せずに、
いつも自分の体の声を聞くようにしてくださいね!
次回は「女性ホルモンと婦人科疾患」についてです。